HOME > 雑誌詳細

雑誌詳細

診断と治療社 | 雑誌詳細:診断と治療

診断と治療

最新の医学情報を最高の執筆陣でお届けする内科総合雑誌のパイオニア!

わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.

新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.

連載「視診で見抜く!皮膚疾患の診かた」「注目の新薬」など.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2022年 Vol.110 No.10 2022-10-04

心血管病の治療薬・予防薬の進歩

定価:2,860円(本体価格2,600円+税)

冊 

電子版はこちらからご購入いただけます.
※価格は書店により異なる場合がございます.


(外部サイトに移動します)

(外部サイトに移動します)

ページの先頭へ戻る

掲載論文

ねらい  森田啓行

◆薬物療法のエッセンス:病態別・疾患別の使いかた
急性心不全の薬物治療  赤澤康裕,他
慢性心不全の薬物治療  岩﨑慶一朗,他
肺高血圧症の薬物治療  瀬戸山航史,他
不整脈の薬物治療  藤本雄飛,他
高血圧の薬物治療  星出 聡
2型糖尿病の薬物治療  安藤清香,他
脂質代謝異常の薬物治療  多田隼人,他
抗血小板療法  中川義久
抗凝固療法  後藤信哉

◆注目薬の使いかた
ARB・ネプリライシン阻害薬(ARNI)による慢性心不全治療  中川 仁
SGLT2阻害薬による慢性心不全治療  沢見康輔,他
イバブラジンによる慢性心不全治療  筒井裕之
ベルイシグアトによる慢性心不全治療  柏木雄介,他
トルバプタンによる心不全治療  今村輝彦
ランジオロールによる頻脈性不整脈治療  山田慎哉,他
PCSK9阻害薬による高コレステロール血症治療  岡﨑啓明
フェブキソスタット,ドチヌラドによる高尿酸血症治療  谷口敦夫
タファミジスが有効なATTRアミロイドーシス治療  石塚光夫,他

連 載
心電図は1枚の窓
胸部不快感を主訴に受診した75歳男性  林 秀樹
注目の新薬
ケレンディア®錠(フィネレノン)  片山茂裕

ページの先頭へ戻る

ねらい

 心不全をはじめとする心血管病の治療薬としてきわめて多種類の薬剤が臨床使用されている.また,心血管病の多くは,高血圧症,糖尿病,脂質異常症,高尿酸血症などの生活習慣病を基礎に発症し,これらの生活習慣病を治療することによって心血管病の発症を予防することができる.すなわち,生活習慣病の治療薬は同時に,心血管病の予防薬ともいえる.日常診療において使用されることの多い,これらの心血管病の治療薬・予防薬に関して最新知見を把握し十分に理解を深めておくことは重要である.
 一例を挙げる.日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン「2021年JCS/JHFSガイドライン フォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療」において,「左室駆出率の低下した心不全(heart failure with reduced ejection fraction:HFrEF)」に対する標準治療がアップデートされている.これまでの3剤,ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬あるいはARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬),β遮断薬,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)に加えて,ARNI(アンジオテンシン受容体/ネプリライシン阻害薬)とSGLT2(ナトリウム・グルコース共輸送体2)阻害薬が新しく基本薬として加えられた.SGLT2阻害薬は腎臓近位尿細管SGLT2に作用して,糖の尿中排泄を促し,血糖を降下させる薬剤である.わが国でも2014年以降,糖尿病治療薬として臨床使用されてきたが,最近の大規模臨床試験により,心不全や慢性腎臓病に対してもSGLT2阻害薬の治療効果が証明され,適用が拡大されつつある.このSGLT2阻害薬は,よい治療薬に恵まれていない「左室駆出率の保たれた心不全(heart failure with preserved ejection fraction:HFpEF)」においても効果が示されるなど,今後,広い領域での使用がおおいに期待される注目の薬剤と考える.
 本特集「心血管病の治療薬・予防薬の進歩:最新薬物治療のエッセンス」では,心血管病の各病態・各疾患に対する薬物治療に関して,エキスパートの先生方に,基本的考えかた,これまでのエビデンスをわかりやすく解説いただき,さらに各薬剤の最新の使用法をコンパクトに紹介いただいた.本特集が,心血管病の治療薬・予防薬の進歩に対する理解を深める一助になれば幸いである.

東京大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
森田啓行

ページの先頭へ戻る

当社発行の雑誌は論文単位でPDFファイルのダウンロード購入
が可能です.詳細はメディカルオンラインへ            

2024年 Vol.112
No.4 特集/Choosing Wisely 内科医の賢明な選択とは最新号
No.増刊号 特集/よくわかる!精神疾患対応 これ1冊
No.3 特集/感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
No.2 特集/ココが変わった 肥満症診療の最前線
No.1 特集/フレッシャーズからベテランまで いま知りたい心房細動治療
2023年 Vol.111
No.12 特集/NASH/NAFLDアップデート:患者数急増時代の実践ガイド
No.11 特集/頭痛診療の新たなステージ
No.10 特集/心筋炎・心膜炎,感染性心内膜炎を診る,治す
No.9 特集/動脈硬化性疾患・脂質異常症Update
No.8 特集/原因不明で経過する発熱,不明熱患者のみかた
No.7 特集/食道癌・胃癌・大腸癌,最近の診療を知る
No.6 特集/知っておきたい関節痛のみかた・考えかた
No.5 特集/甲状腺疾患アップデート:明日から役立つ最新知見
No.4 特集/虚血性心疾患:日常診療から専門医による治療まで
No.増刊号 特集/ポストコロナ時代の感染症診療
No.3 特集/日常診療における内分泌疾患
No.2 特集/外来通院患者に行う検査
No.1 特集/知っておきたい肝胆道疾患診療の最近の話題
2022年 Vol.110
No.12 特集/日常診療でみる二次性心筋症・全身疾患関連の心障害
No.11 特集/今おさえておきたい呼吸器診療
No.10 特集/心血管病の治療薬・予防薬の進歩
No.9 特集/歯周病が及ぼす全身疾患への影響
No.8 特集/患者指導,医師のこの一言が患者を変える
No.7 特集/消化管疾患と感染の最前線
No.6 特集/下部尿路機能障害(排尿障害)へのアプローチ
No.5 特集/認知症を取り巻く現状:バイオマーカー,根本治療薬ってなに?
No.4 特集/知っておきたい血栓予防療法のエッセンス
No.増刊号 特集/明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
No.3 特集/かかりつけ医からみた糖尿病診療
No.2 特集/続・診断困難な痛みに向き合うケーススタディ
No.1 特集/慢性便秘症診療の最前線
2021年 Vol.109
No.12 特集/一般内科医に役立つ抗リウマチ薬の最新知識
No.11 特集/新型コロナウイルス感染症 理解と対策の現状
No.10 特集/血管炎の診断と治療:エッセンスと今後の展望
No.9 特集/オンライン診療・医療AI最前線
No.8 特集/健康食品・サプリメントを知る
No.7 特集/増えている大人の消化管アレルギー
No.6 特集/大きく進歩した造血器腫瘍の診断と治療
No.5 特集/脳卒中:内科医が知っておくべき最新診療
No.4 特集/一般内科医が知っておきたい最新の心筋症診療
No.増刊号 特集/診断と治療の手技−診察室これ1冊−
No.3 特集/輸液療法の基礎と実践
No.2 特集/最新の花粉症診療
No.1 特集/内科外来で見る急性腹症診療:見落とさないコツ