HOME > 雑誌詳細

雑誌詳細

診断と治療社 | 雑誌詳細:診断と治療

診断と治療

最新の医学情報を最高の執筆陣でお届けする内科総合雑誌のパイオニア!

わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.

新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.

連載「視診で見抜く!皮膚疾患の診かた」「注目の新薬」など.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2023年 Vol.111 No.4 2023-04-04

虚血性心疾患:日常診療から専門医による治療まで

定価:2,970円(本体価格2,700円+税)

冊 

電子版はこちらからご購入いただけます.
※価格は書店により異なる場合がございます.


(外部サイトに移動します)

(外部サイトに移動します)

ページの先頭へ戻る

掲載論文

ねらい  森田啓行

◆虚血性心疾患の疫学,病態,検査
虚血性心疾患の疫学と予後  香坂 俊
安定狭心症,不安定狭心症,心筋梗塞の病態  伊苅裕二
冠動脈病変の画像診断:CT,MRI  上原雅恵
冠動脈病変の画像診断:冠動脈造影・血管内超音波  小倉邦弘,他
心筋虚血を評価する:負荷心電図,負荷心エコー  中尾倫子
心筋虚血を評価する:シンチグラフィ,PET,MRI  橋本 順

◆虚血性心疾患を診る,治す
心筋梗塞の超急性期診断と専門医への迅速な紹介  藤田英雄
胸痛をきたす他疾患との鑑別と専門医への紹介  澤山裕一,他
心筋梗塞慢性期の薬物治療  清末有宏
心筋梗塞慢性期患者のフォローアップ:専門医コンサルトのタイミング  日置紘文,他
循環器専門医による慢性期PCI  小宮山浩大,他
心筋梗塞後の心臓リハビリテーション  中山敦子

◆注目の病態・話題
冠攣縮性狭心症  辻田賢一
たこつぼ症候群(たこつぼ型心筋症)  石原正治
心内膜下梗塞  朝倉清史,他
冠動脈血行再建:PCI vs. CABG  田口裕哉

連 載
心電図は1枚の窓
動悸を主訴に受診した75歳女性 前田真吾
注目の新薬
ボカブリア®(カボテグラビル),リカムビス®(リルピビリン)併用療法  阿部静太郎,他

臨床例
膀胱癌に伴ってActinomyces neuii菌血症をきたした1例  瀬戸まなび,他

ページの先頭へ戻る

ねらい

 虚血性心疾患は心臓の筋肉に血液を送る血管(冠動脈)の内腔が狭窄,または閉塞をきたすことによって起こる疾患であり,狭心症や心筋梗塞を指す.
 狭心症は心筋虚血に起因する胸痛および放散痛を主訴とする疾患(症候学的病名)であり,その臨床症候から,安定狭心症と不安定狭心症に大別される.冠動脈内腔の有意狭窄がある場合に,冠動脈プラークが安定であれば,心筋に一定以上の負荷がかかった(例:上り坂を急ぎ足で歩く)ときにだけ心筋の酸素需給バランスが崩れて一過性心筋虚血発作をきたす(安定狭心症).運動負荷心電図や運動負荷心筋シンチグラフィによる一過性心筋虚血の証明がその診断に有用である.一方,破綻しやすい不安定なプラークを有する冠動脈病変は,冠動脈内腔狭窄度とは必ずしも関係なく,不安定狭心症をきたし,プラーク破綻から最終的に冠動脈血栓性閉塞をきたすと,血流途絶領域の心筋が心内膜下壊死,あるいは,貫壁性壊死に陥る.心筋梗塞(病理学的病名)の発症である.心筋梗塞は超急性期に診断して適切な血行再建療法を行わないと,心筋のリモデリング(心室壁菲薄化,心室拡張)や心不全,不整脈などをきたし,慢性期に心機能が低下して生命予後不良となる.
 ここ30年間の急性心筋梗塞,不安定狭心症に対する治療の進歩(特にPCI治療の進歩)は目覚ましく,golden timeを逃さずに適切なカテーテル治療を受けることさえできれば,救命率,予後は決して悪くない.また,虚血性心疾患発症・再発リスク(冠危険因子)に関する疫学的検討が進み,十分なリスク管理を行うことで発症・再発を予防できることも明らかになってきた.
 胸部症状を訴えて来院する初診患者,また,心筋梗塞の既往がある「慢性期」フォローアップ中の患者など,内科の日常診療において虚血性心疾患の患者を避けて通ることはできない.急性期治療・PCI治療以外のほとんどすべての診療プロセス,すなわち,胸痛の鑑別診断,専門医への紹介,慢性期のフォローアップ・投薬,再発予防,再発の見極めなどの診療プロセスは一般内科医の手に委ねられている.一般内科医は虚血性心疾患に関して十分に理解し,診療技術を高め,さらに適切なタイミングで専門医にコンサルトできる技術を日頃から身につけておく必要がある.
 本特集「虚血性心疾患:日常診療から専門医による治療まで」では,エキスパートの先生方に,虚血性心疾患の疫学,病態,診断,急性期治療,再発予防,慢性期治療についてわかりやすく解説いただいた.本特集が,一般内科医の先生方にとって虚血性心疾患診療の全体像に関して理解を深め,専門医の先生方と連携して虚血性心疾患患者を診療する際の一助になれば幸いである.

東京大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
森田啓行

ページの先頭へ戻る

当社発行の雑誌は論文単位でPDFファイルのダウンロード購入
が可能です.詳細はメディカルオンラインへ            

2024年 Vol.112
No.5 特集/日常診療で診るCKD 乗り遅れないための最新情報最新号
No.4 特集/Choosing Wisely 内科医の賢明な選択とは
No.増刊号 特集/よくわかる!精神疾患対応 これ1冊
No.3 特集/感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
No.2 特集/ココが変わった 肥満症診療の最前線
No.1 特集/フレッシャーズからベテランまで いま知りたい心房細動治療
2023年 Vol.111
No.12 特集/NASH/NAFLDアップデート:患者数急増時代の実践ガイド
No.11 特集/頭痛診療の新たなステージ
No.10 特集/心筋炎・心膜炎,感染性心内膜炎を診る,治す
No.9 特集/動脈硬化性疾患・脂質異常症Update
No.8 特集/原因不明で経過する発熱,不明熱患者のみかた
No.7 特集/食道癌・胃癌・大腸癌,最近の診療を知る
No.6 特集/知っておきたい関節痛のみかた・考えかた
No.5 特集/甲状腺疾患アップデート:明日から役立つ最新知見
No.4 特集/虚血性心疾患:日常診療から専門医による治療まで
No.増刊号 特集/ポストコロナ時代の感染症診療
No.3 特集/日常診療における内分泌疾患
No.2 特集/外来通院患者に行う検査
No.1 特集/知っておきたい肝胆道疾患診療の最近の話題
2022年 Vol.110
No.12 特集/日常診療でみる二次性心筋症・全身疾患関連の心障害
No.11 特集/今おさえておきたい呼吸器診療
No.10 特集/心血管病の治療薬・予防薬の進歩
No.9 特集/歯周病が及ぼす全身疾患への影響
No.8 特集/患者指導,医師のこの一言が患者を変える
No.7 特集/消化管疾患と感染の最前線
No.6 特集/下部尿路機能障害(排尿障害)へのアプローチ
No.5 特集/認知症を取り巻く現状:バイオマーカー,根本治療薬ってなに?
No.4 特集/知っておきたい血栓予防療法のエッセンス
No.増刊号 特集/明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
No.3 特集/かかりつけ医からみた糖尿病診療
No.2 特集/続・診断困難な痛みに向き合うケーススタディ
No.1 特集/慢性便秘症診療の最前線
2021年 Vol.109
No.12 特集/一般内科医に役立つ抗リウマチ薬の最新知識
No.11 特集/新型コロナウイルス感染症 理解と対策の現状
No.10 特集/血管炎の診断と治療:エッセンスと今後の展望
No.9 特集/オンライン診療・医療AI最前線
No.8 特集/健康食品・サプリメントを知る
No.7 特集/増えている大人の消化管アレルギー
No.6 特集/大きく進歩した造血器腫瘍の診断と治療
No.5 特集/脳卒中:内科医が知っておくべき最新診療
No.4 特集/一般内科医が知っておきたい最新の心筋症診療
No.増刊号 特集/診断と治療の手技−診察室これ1冊−
No.3 特集/輸液療法の基礎と実践
No.2 特集/最新の花粉症診療
No.1 特集/内科外来で見る急性腹症診療:見落とさないコツ