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診断と治療社 | 雑誌詳細:診断と治療

診断と治療

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わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.

新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.

連載「視診で見抜く!皮膚疾患の診かた」「注目の新薬」など.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2024年 Vol.112 No.5 2024-05-07

日常診療で診るCKD 乗り遅れないための最新情報

定価:2,970円(本体価格2,700円+税)

冊 

電子版はこちらからご購入いただけます.
※価格は書店により異なる場合がございます.

https://www.m2plus.com/content/isbn/9784015011205
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https://store.isho.jp/search/detail/productId/2406504320
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次号予告

2024年 Vol.112 No.6 2024年06月発売予定
特集/大きく変貌したリハビリテーション医療


今後の特集(予定)

Vol.112 No.7 特集/スキルアップ心不全治療-診断からフォローまで-

Vol.112 No.8 特集/健康長寿社会に向けた疾患予防と治療戦略

Vol.112 No.9 特集/ここが知りたいアルコール性肝疾患

Vol.112 No.10 特集/総合的な診療能力を高める 診断推論戦略Up To Date

Vol.112 No.11 特集/外来で見逃さない危険な疾患,相談すべき症例

Vol.112 No.12 特集/これでわかる高齢者COPD診療

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掲載論文

ねらい  酒井行直

CKDの基本的概念
 CKD診断の臨床的意義と専門医紹介基準  植松 光,酒井 謙

CKDの原疾患
 高血圧・CVD(心不全)とCKD  平和伸仁
 高血圧性腎硬化症・腎動脈狭窄症  伊藤孝史
 糖尿病性腎臓病  阿部雅紀
 高尿酸血症とCKD  宮田大資,高田龍平
 脂質異常症・メタボリックシンドロームによるCKD  孤杉公啓,鶴屋和彦
 日常で診る腎炎:IgA腎症,感染症関連糸球体腎炎(COVID-19も含む)  木原正夫,鈴木祐介

進行したCKDとESKD
 腎性貧血  本田浩一,鮫島里沙,美馬友紀
 CKD-MBD  北島夏見,角田隆俊
 透析導入とCKM  下田奈央子,柏木哲也
 高齢化社会における在宅医療としての腹膜透析  伊藤恭彦
 腎移植―近年の進歩・日本の現状と課題について―  伊藤万理子,大迫希代美,谷澤雅彦

CKDの予防医療
 薬剤性腎障害とその予防  臼井丈一,髙橋真由美
 CKDの食事療法・生活栄養指導  菅野義彦
 腎臓リハビリテーション  片岡浩史,小林静佳,星野純一

最新のトピックス
 腎臓イメージングに関する最新情報  竹内和博,坂本絵美,清水 章
 腎臓病バイオバンクの紹介と遺伝子診療の現状  長洲 一,菅原有佳,岸 誠司
 腎不全治療の未来―腎臓再生医療の新たな展望と課題―  山中修一郎,横尾 隆

特別掲載
 血中のホルモンを測定しよう   長谷川奉延

連載
ジェネラリストのための咽頭のみかた
 1週間前から持続する咽頭痛が悪化しました!  藤原崇志
注目の新薬
 リトゴビⓇ(フチバチニブ)  金井雅史
弁護士が答えます! 法律相談クリニック
 ホームページ上での医療広告の記載に注意!  松村武志

総説
 甲状腺眼症治療における内科と眼科との連携  渡邊奈津子,神前あい

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ねらい

 2009年に日本腎臓学会から「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2009」が初めて出版され,さらに2012年に「CKD診療ガイド2012」が非専門医向けに出版され,「慢性腎臓病(CKD)」という概念がわが国にも定着した.その後も各種の腎疾患に関する診療ガイドラインが改訂・出版され,広く腎臓病診療の標準化が進んできた.しかし,2005年の調査ではわが国のCKD患者は1,330万人と推定されているが,高齢化などによりさらに増加していると考えられている.CKDが進行し,透析導入が必要となる患者も増加しており,2022年末の慢性透析患者数は34万人を超えている.医学的のみならず社会的にもCKDの重症化予防と新規透析導入患者の減少に向けた取り組みはわが国の危急の課題となっている.そのためにはCKD診療の大部分を担っている実地医家の先生方の協力が何よりも重要であり,本特集はその一助になるように企画したつもりである.
 まず,CKDの診断と臨床的意義について改めて解説している.特にどのタイミングで専門医に紹介すべきかについては地域連携の枠組みのなかでも模索が続いている状態であり,参考にされたい.次いで,最も診療機会の多い高血圧,糖尿病に関する最新のトピックを取り上げた.この分野は進歩が著しく臨床上も重要であり,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)やSGLT2阻害薬,さらにはアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)についても整理されている.また,高尿酸血症や脂質異常症,血管性の腎疾患についても日常で接する機会の多い疾患群であり,CKD患者への薬物療法のポイントも紹介されている.
 一方で,ある程度進行したCKD患者を診療していくうえでの実地医家の先生方の果たす役割も増えてきている.本特集では腎性貧血やCKD に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)の治療について最新の治療と実践的なポイントを紹介している.また透析導入を考えるうえで避けられない保存的腎臓療法(CKM)の概念についても紹介しているので参考となればと考えている.
 また,腎臓専門医や専門プログラム専攻医にとっても読み応えのある内容も盛り込んでいる.IgA腎症およびそれに伴うCOVID-19に関する話題や血液透析以外の腎代替療法の知っておくべきトピック,さらには予防医学的内容,cutting-edgeな話題など,腎臓病学の幅広い分野にわたる内容である.
 2023年は「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン」が5年ぶりに改訂され,より実用的なものに進化している.そのなかで本特集がその補助的な役割を担えれば幸いである.

日本医科大学大学院医学研究科内分泌代謝・腎臓内科学分野
酒井行直

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当社発行の雑誌は論文単位でPDFファイルのダウンロード購入
が可能です.詳細はメディカルオンラインへ            

2024年 Vol.112
No.5 特集/日常診療で診るCKD 乗り遅れないための最新情報最新号
No.4 特集/Choosing Wisely 内科医の賢明な選択とは
No.増刊号 特集/よくわかる!精神疾患対応 これ1冊
No.3 特集/感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
No.2 特集/ココが変わった 肥満症診療の最前線
No.1 特集/フレッシャーズからベテランまで いま知りたい心房細動治療
2023年 Vol.111
No.12 特集/NASH/NAFLDアップデート:患者数急増時代の実践ガイド
No.11 特集/頭痛診療の新たなステージ
No.10 特集/心筋炎・心膜炎,感染性心内膜炎を診る,治す
No.9 特集/動脈硬化性疾患・脂質異常症Update
No.8 特集/原因不明で経過する発熱,不明熱患者のみかた
No.7 特集/食道癌・胃癌・大腸癌,最近の診療を知る
No.6 特集/知っておきたい関節痛のみかた・考えかた
No.5 特集/甲状腺疾患アップデート:明日から役立つ最新知見
No.4 特集/虚血性心疾患:日常診療から専門医による治療まで
No.増刊号 特集/ポストコロナ時代の感染症診療
No.3 特集/日常診療における内分泌疾患
No.2 特集/外来通院患者に行う検査
No.1 特集/知っておきたい肝胆道疾患診療の最近の話題
2022年 Vol.110
No.12 特集/日常診療でみる二次性心筋症・全身疾患関連の心障害
No.11 特集/今おさえておきたい呼吸器診療
No.10 特集/心血管病の治療薬・予防薬の進歩
No.9 特集/歯周病が及ぼす全身疾患への影響
No.8 特集/患者指導,医師のこの一言が患者を変える
No.7 特集/消化管疾患と感染の最前線
No.6 特集/下部尿路機能障害(排尿障害)へのアプローチ
No.5 特集/認知症を取り巻く現状:バイオマーカー,根本治療薬ってなに?
No.4 特集/知っておきたい血栓予防療法のエッセンス
No.増刊号 特集/明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
No.3 特集/かかりつけ医からみた糖尿病診療
No.2 特集/続・診断困難な痛みに向き合うケーススタディ
No.1 特集/慢性便秘症診療の最前線
2021年 Vol.109
No.12 特集/一般内科医に役立つ抗リウマチ薬の最新知識
No.11 特集/新型コロナウイルス感染症 理解と対策の現状
No.10 特集/血管炎の診断と治療:エッセンスと今後の展望
No.9 特集/オンライン診療・医療AI最前線
No.8 特集/健康食品・サプリメントを知る
No.7 特集/増えている大人の消化管アレルギー
No.6 特集/大きく進歩した造血器腫瘍の診断と治療
No.5 特集/脳卒中:内科医が知っておくべき最新診療
No.4 特集/一般内科医が知っておきたい最新の心筋症診療
No.増刊号 特集/診断と治療の手技−診察室これ1冊−
No.3 特集/輸液療法の基礎と実践
No.2 特集/最新の花粉症診療
No.1 特集/内科外来で見る急性腹症診療:見落とさないコツ